2018年7月9日 懐かしのコラムbyエナミ
こちらの「はちほんあし」ホームページ、更新は止まっているものの、フリーペーパー「はちほんあし」自体は、細々と続けています。
なんとこの度27号!素晴らしい!
この数年間、メンバーいろいろありましたが、「はちほんあし」だけは変わらずに続けられています。そのことが、どこかでみんなの支えになってる…よね? 私だけかな?
私の環境が大幅に変わり、今年の春から原稿をデータでやり取りすることになりました。今までまとめて印刷していたのですが、これからはメンバー各々で印刷することになったので、「刷り部数」自体は大幅に減るというか、もはやカウントできなくなってしまいました。なので、「はちほんあし」も、紙だけではなく、いろんな方法で見てもらえるようにしたいなあ、よし、ウェブでも再び見ていただけるようにしようじゃないかと思ったわけです。
というわけで久々に更新してみました。
コラムの更新はこれからも難しそうです。
でもその代わりといっちゃあなんですが、twitterアカウントをとってみました。
こちらで新号が出た際はお知らせしていこうと思っています。
例えばその号のテーマに沿って、みなさんとやりとりできたりしたら楽しいなあとも思うのですが、それは少し様子を見つつ。
とりあえず告知をメインに。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします!
はちほんあしTwitter→@hachihonashi
<エナミ>
2014年10月18日 「本と私のよい関係B」byまいった
出版業界の新聞で「新文化」というものがあります。
これがまー情報の宝庫で、まいったはこれを楽しくいつも読んでいます。
そんなわけで本日は まいった、書籍情報を得る の話です。
最近万城目学さんが地元を舞台にした小説を書かれ、それを城崎でのみ販売しているということを新文化で知りました。40Pほどの小冊子で1700円といいますからなかなかお高い。でもそのためにわざわざ城崎まで出向いたり、近所の方に購入してもらったりと確実に地元の活性化に一役買っているそうなのです。
日本海新聞の記事
私自身は特別万城目さんの大ファン!というわけではないのですが、さすが関西を愛する万城目さん、NPOに依頼され引き受けられ、きっとご多忙だろうに一作書き上げてしまわれるその心意気を知ると俄然読みたくなってきてしまいます〜。万城目さんご自身にも興味がわいてきてしまう!
NPOのみなさんの手腕もすごい!こんな素敵な企画を実行してしかも人々の心も掴んでらっしゃる!
もしまいったの好きな作家さんがそういう風に本を出されていたら・・なんとしても手に入れたい!といてもたってもいられない気持ちになると思います。
ほんとこの企画は本好きには魅力的だなあと。つくづく。
まぁもちろん書店員としては、「そういうことされたら困るんだよねえ、本は書店で買ってもらわないと・・」という意見もありましょう。が、読者のパイを増やすという意味では、そして作品に魅せられて城崎までその小冊子を求める人たちがやってくるという事実は書店業界の暗めな未来に、一石を投じてくれる新しい書籍販売の在り方として歓迎されるものではないでしょうか??
つまりつまり、温泉に来た何も知らなかった観光客の方が、「えーここでしか売ってないの?買ってみようかなあ、こんな薄いし読めそうやし。え?1700円?高っ!でもタオルついてるんやぁ、濡れてもいいのん?ふーむ」てな感じで手にとり、お買い上げ。読んでみると万城目さんの作品、おもしろい。関西の雰囲気も分かるし他も読んでみよ。
・・と、そんな感じの読者が生まれる可能性の土壌を作ってくれてるわけですよ。
いい話だ、ほんと。
こんな感じで「新文化」だけでなく書店には新刊情報を得る媒体がいろいろあるのですが、先日は文藝春秋さんの新刊案内に気になる新人さんの単行本を見つけました。
『K体掌説』 著者:九 星鳴
一体どんな小説なのだ??新しいアイデアを盛り込んだ、時代に挑戦するような小説なのでしょうか?これまた群像新人文学賞受賞作で、第151回芥川賞候補作でもある、横山悠太さんの『吾輩ハ猫ニナル』のような話題作になるのかなと楽しみです。
書店員を長くやっていると、新しいものに対するわくわくやどきどきがまいったはだんだんなくなってきたなあと思うことがあるのですが、新刊案内を見るときは意識的に斜に構えることをやめ、素直に驚いたり楽しもうと今年から決めまして、実行中なのです。そのおかげが、新鮮に思えることが増えてきました。その分、本を買いすぎてお金はどんどん減っていっているのですが・・・ではでは。
<まいった>
☆次回更新日は未定!ぼちぼちお楽しみに!
2014年7月31日 少しゆっくり歩きます。
コラムを最後に更新してから、ずいぶん時間がたってしまいました。
ホームページの管理をしている、エナミに環境の変化があり、中々こちらに手がまわらない状況です。
「ここでも見れます」を更新したり、ネットプリントで印刷できるようにもしたいのですが、どうにもこうにも・・・という感じです。(要因の一つとして、スキャナプリンターが壊れているという現実問題もあり・・・)
秋くらいには、今までどおりの更新ができるようになるといいなと思っています。
思っていますが、どうなるかはわかりません
「はちほんあし」の方は、先日11号が完成しました!
各方面にも、置いて頂いています。ありがとうございます。
ぼちぼちいこか、で、少しゆっくり歩かせてもらいたいな、と思っています。
今後とも、よろしくお願いいたします。
<エナミ>
2014年6月2日 「だるまさんかぞく うみへいく」
コラム、何書こうかなぁとぼんやり考えていたら。。。
今日(5月27日)すごくびっくりな郵便物が届いたんです。
送り主は…高橋和枝さん!!
そう絵本作家の高橋和枝さんです。
もしかして!!
と思った瞬間に心臓がバクバクして、5分くらいしないと封を切ることができなかった。
やっぱりーー(;O;)
高橋さんの新刊絵本でした。
6月に新刊が出ることは聞いてて楽しみに待ってたら、
ご本人から送られてくるなんて!
そしてまだ発売日前です。
もうねーこれはわたくしめっちゃ宣伝しますよーー。
勝手に宣伝部長を名乗っています。
という事で
「だるまさんかぞく うみにいく」
教育画劇 高橋和枝
もりのマンションに住むだるまさん家族が
うみへ海水浴に行くお話です。
もうねー。水着姿のだるまさん達が可愛くって。おかしくって。
ずっとクスクス笑っちゃいます。
海パンがずれるのを、あげてるだるまさん。
そんなシーンが何気に所々に見られて、
可愛くって可愛くって。
だるまおかあさんなんてビキニですよー。
これからの季節にぴったりの1冊。
とってもゆかいなだるまさんかぞく。
これは絶対買いの絵本です☆
この絵本のシリーズ1作目「もりのだるまさんかぞく」も好評発売中!
是非ご一緒に!
そんな高橋和枝さん。
6月には大阪のジュンク堂難波店で
「あめのひのくまちゃん」の原画展もあります。
こちらもお見逃しなく!
高橋さんのこととなると、いつも大興奮の私。。。
テンション高くてごめんなさい。
でもでも是非、本屋さんで手にとって頂けたらと思います。
私は子ども頃から水泳が大の苦手。
きっともう全く泳げないだろうなぁ。。。。
だるまさんに教わりたいくらいです(笑)
これからどんどん暑くなってきますね。
みなさんもだるまさん家族のようにのーんびりバカンスを楽しんで下さいね☆
やっさんでした!
<やっさん>
☆次回更新日は未定!ぼちぼちお楽しみに!
2014年4月30日 10号テーマ「日常」のつづきのはなし
えなみです。はちほんあし、10号の配布が始まりました。
毎号テーマを一つ決めて、それについて1つは何か記事を書く、というのがはちほんあしのゆるやかなルールなのですが、
後になって他のメンバーの原稿を見て、あ、こんなエピソードもあったなーと思い出すことも、実は多いのです。
今回もテーマは「日常」ということで、なかなか難しいなーと思いながら書きましたが、まいったさんの原稿を見て、「日常といえば、こんな作品が!」と思い出したことを、このコラムの場を借りて書こうと思います。
私は舞台を観るのが好きなのですが、最近はなかなか心に響く舞台に出会えていません。
去年の冬に久々に観たのがNODA地図の「MIWA」。
美輪明宏の人生を描いた舞台で、なんと美輪役を、宮沢りえ&古田新太が演じるという・・・斬新な舞台でした。
チケットはかなりとりにくかった模様。私は当日券に6時間並びました。
私はNODA地図主宰の野田秀樹さんを尊敬していて、野田さんの舞台なら東京まで観に行くのも厭わないくらいなのですが、それでも近年の野田作品は往年の輝きを失ったと思ってしまう部分が無きにしもあらずなのです。(友人曰く「それはキミの感受性が磨耗しているからでは」とのことですが)
「MIWA」も、斬新ではあるけれども、野田秀樹の最盛期を超えたか、といわれれば、私はそうは思えませんでした。
ただ、ある一つのシーンには、心を激しく揺さぶられました。
それは、こんなシーン。
少年の美輪が、長崎の町を歩いている。
長崎の町は、戦時中ではあるけれども、パッと見はそうは思えないくらい、にぎわって、人々が行きかっている。
電車が走り、商店があり、どこかで赤ちゃんが生まれて、人々は笑いながら、日常を生きている。
その様子が、あまりにも美しくて、生き生きとしていて、私はそのシーンを、額縁に入れて飾っておきたいと思った。
ここ数年見た芝居の中で、一番好きなシーンだ、と思った。
でも、その次の瞬間、長崎の町には原爆が落とされます。
原爆は、白い幕のようなものが町を覆うという表現でなされていて、悲惨なシーンは描かれません。
でも、先ほどまであったあの美しい風景は、たしかに消えてしまった。
言葉にならない、反戦のメッセージ。
こんな風に描ける、野田秀樹さんは、やっぱりすごい!
鳥肌がたちました。
あの日常のシーンを、皆に見てもらいたい!
舞台なので見てもらえないのが残念です。
私のつたない説明で、ほんの少しでも伝わればいいのですけれど・・・。
まいったさんも、「厳しい運命にさらされる日常」みたいなことを書いていたので、思い出したのでした。まいったさんの紹介した『風光る』というマンガは、私も学生の頃友達に借りて読んでいたのですが、まだ続いていたことに驚きました。今度からはまいったさんに借りようと思った次第です。
<エナミ>
☆次回は5月上旬に、まいったが更新します。
2014年4月23日「ここまで書店員を続けて来られたワケは・・・」
くまこは、この春で書店員歴15年目になります。
無我夢中でやってきたので「あ!」という間でした。
書店員になって分かった事があります。
それは、出会いが多い。という事でした。
お客様との出会いは、もちろんですが、”出版社の営業の方々との出会い”は、書店員人生の中で最も大切な宝物になっています。
もともと、人見知りなので新しい出会いなどはほとんど無いのですが、書店員というのは出版社の営業の方が、わざわざ会いに来て下さいます。
中には、わざわざ私の都合の良い時間に合わせて来て下さいます。
そして、本の話を中心として色々な事をお話します。
私は、いつも同じ店に居ますが営業の方は、色々な書店に行かれていますし、色々な方々に会われているので、本当に沢山の事を教えて頂いています。
担当の方々との出会いが無ければ、私は15年も書店員を続けて来られなかったと思うのです。
出版社の名前を見れば、まっ先に担当さんの顔が浮かびますし、別の部署へ異動される時などは、涙を流す事もあります。いつも、私の心の支えになって下さっています。
そんなに度々、お会い出来る方々ではないのですが、辛い時や悲しい時、私には皆さんが居るんだと思うと、お店で孤独を感じても心が強く保てるのです。
私が皆さんに会いたいなあ・・・と思う様に、営業の担当の方々に「あの店には、くまこが居るな。また会いたいな」と思ってもらえる様になりたいと思っています。
<くまこ>
☆次回は4月中に、エナミが更新します。
2014年3月31日 「こどもの言葉」
やっさんです。
なんだか、ぼーっとしてて何を書こうかなぁと珍しく立ち止まって
前に進めてませんでした。
遅くなってごめんなさいね。
昨日。ふと聞いたお母さんと子どもの会話がなんとも楽しくて。
(保育園のお迎えの時の会話です)
子:お母さん、今日何食べたか教えたろか?
母:何?
子:はだしライス!
母:裸足ライス?(笑)
子:うん!はだしライス!
母:(笑) ハヤシライスやろ?(笑)
子:あっ! はだしライス!
(笑)
なんとも幸せな気持ちになりました。
可愛いなぁ。
子どもの言い間違いとか、発想とか、目の付けどころとか、
本当面白く、可愛いですよね。
おはなし会で絵本や紙芝居をしていると、
こどもたちの言葉に吹き出しそうになったり、
はっとさせられたり、感動したり…。
本当にこどもは天才!
いつもこどもたちの言葉を聞きながら、
全部すくいあげて、残しておきたいと思うくらいです。
絵本の読み聞かせの反応の言葉集とか出版されないかな。
でも、リアルタイムで聞かないと、いまいちうまく伝わらないですよね。
こどもって本当面白い。
そして、幸せな気持ちにさせてくれますね。
<やっさん>
☆次回は4月上旬に、くまこが更新します。
2014年3月17日 「涙のツボのつづきのはなし」
えなみです。5日頃更新の予定が、大幅に遅れました・・・。
もし読んでくださっている方がいたら、ゴメンナサイ!
9号のテーマは「涙のツボ」でした。
皆それぞれ、涙のツボがあるんだな〜と思いました。
なんにせよ、歳をとるに従い、皆涙もろくなっているのは確かな模様!
ここ1年、「もものこぶんこ」では、月に一回「名作を読む、読書会」というのを実施しています。
とっつきにくくてなかなか読む機会のない「名作もの」を、皆で読めば怖くない!ということで、読書会にかこつけて、自分を鼓舞しつつ読んでいます。
しかし読んでみれば、名作とは名作と呼ばれるだけあり、やはり「なるほどこれは名作だ!」と思う作品が多いです。当たり前のことを書きましたね私、今。
そんな中、「こ、これは・・・!」と思った作品が『若草物語』。
この作品、私は中学生くらいのときに読んでいるはずなんです。でもそのときの記憶は「苦痛」でした。
そんなわかりし頃の自分の横っ面をひっぱたいてやりたいくらい、大人になってから読んだ『若草物語』は素晴らしかったです。
めっちゃいいことがたくさん書いてあるのですよ。どうやって生きていけばいいか、日々の心がけ、楽しみ方・・・。
お話全体が、当時流行っていた物語に沿って描かれているところも、おもしろい。
何箇所も泣けるシーンがあります。
どうして小さい頃の私にはこのよさがわからなかったのか・・・。
『若草物語』は、色々な日本語訳が出ていて、ちょっとした読み比べもやりました。
メインで読んだのは、新訳の岩波少年文庫版。現代に沿った優しい言葉で、読みやすく描かれていました。中には大幅に物語をカットしている本もたくさんあり、やはり岩波、福音館がちゃんとしているね、という話になりました。
でも、岩波、福音館でも、訳で、物語のニュアンスが少し違うように感じられる部分もあります。
例えば、お隣のローリーぼっちゃんが四人姉妹をお誘いする手紙の文章。
岩波版では「来てください、お願いだから!」というような感じで書かれていて、「お金持ちのローリー坊ちゃんが姉妹に様々なものを与えている側ではあるけれども、実は姉妹を頼り、慕っていて、坊ちゃんにとっても姉妹はとても必要なんだ」と感じさせられ、私は涙がほろりとこぼれたのです。
しかし、福音館版では、「きてくれたまえよ」みたいな感じで、割とさっぱり書かれていて、これでは泣かないな〜と思ったのです。
岩波版のほうが、全体的に坊ちゃんが甘えん坊な感じで訳されいてるんですよね。
これはもう、原文を読まないと、実際はどうなのかわからないのですけれども。
残念ながら、英語が読めない私・・・。
でもこのことがあってから、すっかり「訳の読み比べ」にはまってしまった私です。
ほんと、訳一つで物語の印象が全然違ってくるんですよ!
読書会、自分にとってもとても有意義な時間になっています。
『若草物語』については10号でも、テーマにそって書けそうな事があるので、書きたいな〜と思います。
かけなかったらこのコラムで書きます!たぶん!!
そんなこんなで、言ってる間に10号の締め切りもせまってきているのでした・・・。
次号も、乞ご期待!
<エナミ>
☆次回は3月中に、やっさんが更新します。
2014年2月15日 「大好きな本屋さんがあるということ」
やっさんです。
この前のコラムにも書きました。
初夢に出て来た長谷川書店さん。
先日、行くことができました!
長谷川書店さんは阪急水無瀬駅前にある、町の本屋さんです。
だから大型書店さんのように沢山の本があるわけではないのですが、
だからこその本棚というか。
限られたスペースでのあの選書がすごいんです。
そして3時間もいてしまいました。
お店の人にお勧め聞いたり、お店の中を何周もまわりながら買う本を選ぶ。
なんと楽しい時間なんでしょう。
私はすごく大切に思うくらい好きだった本屋さんがここ数年で3軒もなくなってしまいました。
神戸六甲道の宇仁菅書店さん。
私もかかわり続けていたツリーハウス。
神戸元町の海文堂書店さん。
そのお店の本棚がとても好きで、お店の人が好きで、
とても信頼していた本棚。
そこで本を選ぶ楽しさ。
絶対的に信頼できる本屋さんってそんなに沢山はないですよね。
でも、長谷川書店さんに行って「みつけた!」って感じでした。
それでほんと嬉しくて嬉しくて。
そんな本屋さんが自分の町にあるっていいなぁと思いました。
私には長谷川書店さんはちょっと遠い場所にあるのですが、
でも、大切におもっていこうと思いました。
あぁ、いつかおひさまゆうびん舎もそんなお店になれたらいいなぁと思います。
新刊書店さんでこんなに一度に本を買ってしまったのは初めてというくらい大人買いしてしまい(笑)
暫くは本屋さんにいけないですが(汗)
でも行くんだろうなぁ(笑)
あー本屋さんって楽しい!
読書って楽しい!
そんなことを叫びたい私です。
<やっさん>
☆次回は3月5日頃、エナミが更新します。
2014年2月2日 「本と私のよい関係A」byまいった
「ん?この文章、どこでどう区切って読むの?」
そんな一文に出会ったことはありませんか?
印刷ミスなのかな?とすら疑ってしまうような。
でも厳しい校正をくぐり抜けてきた文章たちなので誤植の可能性はゼロに近い。結局私が無知なだけということに終始してしまうのですが、それでも今年入ってすぐに「がぷりよつ」という単語の入った文章に出会った時の頭の中の混乱といったら。戸惑いという言葉とではとても追っつきません。もちろん読み方が分からなかったり、意味が分からない単語いうのは本を読んでいればしょっちゅう出てきます。けれどだいたいが漢字に当てはめることができたり文脈から推理することができるので、問題ではありません。さらに発音が分かればそれも手掛かりとなってだいたい解明できます。
けれど・・
がぷり、よつ?かぷ、りよつ?んんん?!
いったいこれはなんなんだ?
調べると、がっぷりよつ、がぷりよつ(がぷり四つ)、という単語があるとのこと。
おおお!生まれて初めて出会った単語!ちょうど私の誕生日、年明けすぐのめでたい?出会いでした。
こんにちは、がぷりよつ。あけましておめでとう。
意味は相撲の用語で両者がしっかり四つ身で組み合うこと、転じて物事に真っ向から取り組む様をいうらしいのです。
こんな単語に出会うことはちょっとしたサプライズのようでもあり、同じような経験をされたことがある方なら、私の大げさな物言いも少しは理解してもらえると思うのです。
自分の言葉の限界が、自分の世界の限界だと言った思想家がいるようですが、
確かに、確かにがぷりよつは私の頭をばきゅんと撃ち抜き、私の世界を広げたのです。
ありがとう、がぷりよつ。新鮮な一撃に興奮したよ。
<まいった>
☆次回は2月20日頃、やっさんが更新します。
2014年1月21日 「やっさんのコラム」
やっさんです。
みなさん明けましておめでとうございます。
「はちほんあし」も2周年を迎えました♪
すごいなぁと思います。
多分、一人でやってたら途中で続かなくなってた気がします。
みんなのおかげだなぁ。
みなさん初夢はどんな夢をみましたか?
私は大阪の水無瀬駅前にある、「長谷川書店さん」で本を色々選んで買ってる夢を見ました。
「長谷川書店さん」というのは実在する新刊書店さんなんですが、選書がとっても素敵な本屋さんなんです。
実は年末に絵本作家の高橋和枝さんと、私長谷川書店さんに行ったんです。
これは夢ではなくて本当の話(笑)
それで、選書や本の並びにすごく感動して。
その印象が強くて夢をみたんだと思います。
去年末くらいから、私「吉田篤弘」さんの小説にはまってて。
その時は吉田さんの本を2冊購入。
夢の中ではその時迷った「益田ミリ」さんのエッセイを買う夢でした。
後の夢は実在しない本が並んでたりしたんですけどね(笑)
起きて、私にとっては本当にとっても気持ちのいい夢で、
幸せな気持ちで目覚めました。
今年もいっぱい色んな本屋さんいったり、
もちろん、長谷川書店さんには絶対!
色んな本や人と出会いたいなぁって改めて思いました。
でもなかなかお正月は本が読めなくて。
4日は禁断症状(笑)
本が読みたくてたまらなくて、5日からめっちゃ読みました。
そして、今やっと落ち着いてきた感じです^^
やっぱり今は吉田篤弘さんにはまってて。
まだまだマイブームは続きそうです。
後は、武者小路実篤も去年末からまたよく読んでます。
文芸書もまた色々紹介できたらいいなぁと思っています。
今年は文芸書読んだら手帳につけるようにしています。
さて今年は何冊の本が読めるでしょうか?
もちろん絵本も児童書もいっぱい読みたいな!
そんな一年にしたいなぁと今年初めの気持ちです^^
今年もどうぞよろしくお願いいたします☆
<やっさん>
☆次回は2月5日頃、まいったが更新します。
2014年1月9日 「くまこのコラム・くまコラム」
皆さま、こんにちは。くまこです。このコラムがまわってくるのも2回目になりました。
今回は、「絵本の登場人物のその後について」書きたいと思います。
私はよく空想というか、妄想?をします。ひとつのことについてブワーっとイメージが広がりすぎて、夜寝られなくなることもあります。
その妄想の一つに「絵本の主人公のあの人は今、どうしているのか考える」というのがあります。
例えば大好きな「くまくまちゃん」。今日も元気にしているかな?とか、友達が遊びに来てるかもなあ・・・とか、もっとエスカレートすると、「くまくまちゃん、街へ行く」とか勝手に新作のストーリーまで考えてしまいます。くまくまちゃんが駅の切符売り場の前で路線図を見上げながら、がま口のおサイフを開いている絵が頭の中に広がり、電車の中で食べるであろう「おやつ」とか、友達への手土産は・・・とか、もう楽しくて灯らない、止まらない。
「くものすおやぶんとりものちょう」のおにぐものあみぞうおやぶんも、お元気かしら・・・?と思ったり、ぴょんきちは大きくなっただろうなぁ・・・とか、次の対決相手は「ハチ」とか面白いよね!とか・・・。
作品に思い入れがあればあるほど、登場人物が自分の中に息づいているんですね。私の場合。
「はちほんあし」のメンバーでも、話してみたい話題でもあります。皆さまは、どんな登場人物のその後が気になりますか?
<くまこ>
☆次回は1月20日頃、やっさんがが更新します。
2013年12月23日 「本を通して人と出会う」
やっさんです。
私は子どもの頃から本は好きだったのですが、
ここ10年くらい人と「本を通して出会える」という事が本当に幸せに感じていて。
『はちほんあし』のメンバーともそうですね。
本がなければ出会わなかった方たち。
そして、はちほんあしを読んで下さってる方とも。
自分がとっても好きな本を通して人と出会い
、
こうやって交流できたり、お話できることは私にとってとても楽しく幸せです。
特にここ1カ月ラッシュで本を通して、色んな方とご一緒させて頂く機会があって
そんな嬉しさをしみじみ感じてるやっさんです。
先月末には神戸の古本屋さん「ハニカムブックス」さんがお店に来て下さって、
閉店後ご飯を食べに行ったりしました。
なかなか出来ない古本屋トーク。
色んなお話できて、本当に楽しかった♪
そして今月に入って、絵本作家長谷川集平さんの音楽ライブが姫路であって参加してきました。
主催の方と私、知り合いだったので、打ち上げまで参加させてもらって。
長谷川さんの目の前でお酒のんじゃったよー。(笑)
もっと緊張するかと思いきや気さくな方でとても楽しかった。
私も大好きな灰谷健次郎さんや村上康成さんのお話を聞かせてもらったり。
そして先日夏葉社の島田さんともご飯をご一緒させて頂く機会があって。
私の本の先生のようなお客さんYさんと3人でご飯食べたんですが、
ずーっと本の話。
座右の書とか。「おお、こんな話題スペシャル!」と興奮の私。
それでね、とってもおもしろかったのが、
私はすごくよく夢をみるのですが、特に本屋に行ってる夢がとても多いのです。
本をあさってる(笑)
お宝発見!とかね(笑)
そしたら島田さんも見るって!
この古本屋安い!とかって(笑)。
でもすごいのがYさんで、なんと小説の中の登場人物がいっぱい夢に出てくるんですって。
すごくないですかーー。
そんな話をしてると、本当にしあわせでしあわせで。
そして年内にまたスペシャルな事がやって来そうなんです☆
ね、くまこさん♪(勝手にここで呼びかけちゃいました)
これからも、お店やはちほんあし、おはなし隊、
また色んなご縁でこうやって「本を通して人と出会える」ことを楽しみに頑張りたいなぁと思っています。
今年もあと少し。
はちほんあしも2周年を迎えますね。
嬉しいなぁ。
またみなさんと本を楽しみたいなと思います!
今年もありがとうございました♪
そして、来年もよろしくお願いいたします(*^。^*)
やっさんより☆
☆次回は1月5日頃、くまこが更新します。
2013年12月2日 今年まとめとして、はちほんあし第2号後日譚
エナミです。やあやあ、今年も終わるじゃないですか。
どうなんですか、この事実。
2013年・・・みなさんどうでしたか。
「はちほんあし」第二号のテーマは、「1年生になったら」だったのですが
その号で私は「ウクレレ1年生」という記事を書きました。
ウクレレ1年生になりたかった(つまりウクレレを習いたかった)けれどもなれなかったという話で。
しかしながら、2013年!
私はついに!ウクレレを始めたのです!でした!
思い起こせば教室に通い始めたのは2月・・・。
楽しくて、続けたかったのですが、やはり時間が許さず、通ったのは3ヶ月間のみ。
たいして弾けるようにもならなかったのですが
ハッピーバースディをお誕生日に弾いたり、おはなし会でもちょっと弾いてみたりしました。
それが大体夏くらいまで。
それから早半年。ウクレレを持っていることすら忘れかけていた今日この頃。
先日ついに「ウクレレが折れる」夢をみてしまいました・・・。
ああ。なんということ。
そんなわけで、なんとも中途半端な2013年が終わろうとしているのでした。
せめてもの悪あがきで、今度のおはなし会にクリスマスソングをひけるように、練習したいと思います。
<エナミ>
☆次回は12月20日頃、やっさんが更新します。
2013年11月某日 「くまのこのとしこし」
こんにちは。
やっさんです。
今回は少し、宣伝になるのですが、絵本「くまのこのとしこし」の事。
私は姫路で小さな古本屋をしているのですが、今、お店で絵本「くまのこのとしこし」の原画展をさせていただいています。
この絵本は講談社からでている高橋和枝さんの絵本。とっても温かで私も大好きな絵本です。
12月も終わりに近づき、「もうすぐ来年がくるよ」ってお母さんに聞いて、〃らいねん〃ってどんな風にくるのかな?〃らいねん〃って何かなってくまのこが色んな事を感じたり、思ったりしながら年越しを迎えるお話。
大人になってしまえば、そんな事を考えたりもしなくなってしまいましたが、この絵本を読んで、私は小さな頃どんな風に思ってたのかなぁなんて、思ったりしました。
そんな風に、季節や風習などを感じられる絵本があって、子供たちと一緒にそれを味わえるというのは嬉しい事だなぁと思うのです。
そしてね、いつも思うのですが、原画の力ってすごいなぁって。ほんとに温かい!直でそういう想いが流れてきて…。
勿論、絵本は完成された形になっていて、とても良いのですが、そして本があるから皆が楽しめる。でも、せっかくの機会なので、原画見ていただけたら嬉しいなぁと思って宣伝です!!(^^)!
12月29日までおひさまゆうびん舎にて、高橋和枝原画展「くまのこのとしこし」開催中。
おひさまゆうびん舎
姫路市本町68
TEL079-288-6597
木曜日定休日
(臨時休業有)
あー、見に行けないなぁって方も、書店で手にとってみて頂けたら嬉しいです。^^
年越しなんて、まだ少し気の早い話題かなぁとも思いましたが、今年も後、1ヶ月と何日か。あっという間にやってきそうですね。
もうすぐ〃らいねん〃がくるよ。
皆さん、今年はこんな絵本を味わいながら〃らいねん〃を迎えてみませんか?
<やっさん>
2013年11月某日 「わたしと本の良い関係@」
「俳句はレトリックの煎じ詰めたものである。」
「扇のかなめのような集注点を指摘し描写して、それから放散する連想の世界を暗示するものである。」
これは寺田寅彦が夏目漱石宅へ初めて訪問したときに交わされた会話である。 俳句とはなんですか?と問うて、このような返事が返ってきたらどうだろう? わたしなんかは、胸が高鳴ってしまう。
こんなに的確な説明が他にあるだろうか? 現にこのやりとりがきっかけで寅彦も俳句を作るようになり、その後3日にあけず漱石宅へ行っているのだ。 寅彦は漱石の要領を得た説明を鮮明に覚えているとのちに書いている。
こんなエピソードを知ったら、もう漱石や寅彦の本を読まずにはいられない。その月は取りつかれたように関連する本ばかり読むような状態になる。おいしかったものを毎日食べてしまうような現象が読書で起こるのだ。
こんな風に物心ついてから今まで、読書をしてきたように思う。 読んでいるうちに、その中から別の関心が湧いて、次の読書に移るといったような読み方だ。 だから流行りにうまくついていけているとは到底言えない。書店員なのにそれではまずいことも多々ある。
ただ、すこしでも知りたい!という気持ちがわけばどんな本でも読む。 おかげで担当ジャンルがころころ変わってもなんとか飽きずに仕事を続けられている。
児童書もそんな風にして担当していた。今は別のジャンルに移ったが、はちほんあしメンバーと児童書の話をしているとエピソードが次から次にでてくるので、児童書に飽きるということが全くない。
仕事にくたびれても結局飽き性の自分にはこの仕事しか続けられないのでは?と思い、また仕事に向かっている毎日である。
(まいった)
2013年10月某日 「本が好きすぎて」
やっさんです。
いつからこんなに本が好きになったのかなぁと思うのですが、
子どもの頃から本が好きだったので、もういつからかわからないのですが
好き度はきっと年々、日々増してる気がします。
私は、今、2つの職業を持ってて。
1つは、古本と雑貨のお店(おひさまゆうびん舎)を姫路で営んでいます。
もう1つは講談社の全国訪問おはなし隊のメンバーとして月に4日間ほど
全国各地色んなところで絵本の読み聞かせをしています。
なので常に本に囲まれた生活をしています。
なのに、休みも必ず本のあるところに行っちゃいます。
もちろん自宅も本だらけです(笑)
時間が空けば定休日なのに、お店を営業しちゃいます。
休みの一番好きな過ごし方は、本屋巡りです。
本屋に行く時はスキップしたいくらいです。
(実際はしないですが…)
古本屋さんも新刊書店さんも大好きです。
本屋さんによって本棚の感じが変わるのでとても楽しいです。
そして本棚を前にして、その時にしっくりする本を選びだす作業がほんとにめっちゃ好きです。
一番幸せに思います。(これは寂しい人生なのか!?)
本のタイトル。作家さん。装丁。挿絵。。
色んなものが気になります。
本の匂いも好き。
新刊書店の匂い。古本屋さんの匂い。
色んな発見は尽きないですね。
勿論、読書も好きですよ。
でも、それにもまして本という存在がとても好きで。
本の並んだ写真をみるだけできゅーーんとします。
私の「萌え〜」はここですねー。たまらないんです。
今日もお店のお客さんと絵本の話をしていて、
同じ本でも、復刻されたりすると、翻訳やタイトルが変わったり、
挿絵が少し変わってたり…
そうなると両方欲しくなるんですよね。
そんなことを考えてるだけできゅーんとしちゃうんです。
周りの女性をみてると、こんな風な自分がちょっと恥ずかしくなったり。。
だってみんなお洒落だったりそういうところにときめいているのになぁと思ったり
でもねー。本が好きなんですよね。
なんかただのオタク日記みたいになっちゃいました。
とにかく「本が好きだー!」と叫びたい今日この頃(笑)
いつか新刊書店で本をカゴ買い出来るようになりたいやっさんでした!(*^_^*)
<やっさん>
2013年10月某日 「児童書の売場から、こんにちは。」vol.1
クマコが書店員になってから、売場に居て日々思う事をつづってみたいと思います。
売り場に居ると色々なお客様に出会います。
何度か来て頂くと自然に顔見知りの様になり「こんにちは。」などと御挨拶を交わしたりする事もあります。
一年に数回、お孫さんへのプレゼントの本を買いに来て下さる、おじいさんがいらっしゃいました。
そのおじいさんは、私の顔を見るなり「3年生の男!予算2000円まで!」
それ以外は何をお聞きしても「なんでもええねん!あとはクマコさんにおまかせしますんで!」そう言われてしまうと焦りますが、児童書担当の力の見せどころ!なぞなぞの本や図鑑、伝記やかるた・・・
本があまりお好きではないというお孫さんが少しでも喜んでもらえる様に色々選ばせて頂いていました。
そんなある日、おじいさんに「いつもお世話になっとうし、年賀状出したいから住所教えて。」と言われました。それじゃあ、私も出しますねと住所を交換して数日後・・・、なんと、あのおじいさんから小包が。中には、柿と栗がどっさり入っていました。
メモには「庭で採れたので、どうぞ」と、ひとこと。
なんだか、童話の世界に入り込んだみたいで、温かい気持ちになりました。
児童書担当で良かったなあ・・・と心から思えた一日でした。
<クマコ>
2013年9月某日 「新学期がやってきた」
新学期がやってきましたね!
といっても、「学校」と名のつくものを卒業して早○年・・・
新学期なんて、関係ないはずなのですが・・・
私、実は学校に通ってます。
・・・・・・・・半分嘘です。
週に1度、近隣小学校に、「絵本のよみきかせ」に行かせて頂いています。
子どもたちに力をもらえて、とても楽しいです。
そんなよみきかせ、やりはじめてもう5年くらいになるのですが、一つ困っていることがあります。
それは・・・・・・
よみきかせがあることを、忘れそうになること!
それって人として最悪やん・・・。
大体毎週行っているはずなのに、ふいに、忘れてしまうんです。
で、もちろん思い出すんですが、もし万一完全に忘れてしまったら、大変なことだと思うと、背筋がぞっとします。信用問題ですよ、ほんと。
大体日曜日の夜か、月曜日の朝に「よみきかせあるから本用意せな!」と思い出します。誰かに驚かされたときのように、びくってなります。
本を前もって用意していても、忘れたりします。
ひどいときには月曜日の夜ふとんに入ってから思い出したり・・・そのときは「うわああ」って飛び上がりました。
何故なの・・・わからない・・・。
ちなみに、本当に忘れたことが実は1回あって、確か始めて1年目、大風邪をひいて寝込んでしまったときでした。そのときは小学校に電話して平謝りでした。
それ以来、欠かすことなく行ってるのですが(当然ですが)
今度いつ、忘れてしまうか。
実はいつも結構きわどいところなのです。
忘れないように、戒める意味で書きましたが、第一回目がこんなコラムでごめんなさい。
<エナミ>